poco a poco.

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饒舌。 

白い画面に、って、昔は白い原稿用紙だったんだろうけど、
その、白いやつに直面すると、言葉を失ってしまう状態が続いていて、
ああ、このままなくなっていくのかなあなんて。
38歳だしね、
夢なんて追いかけている場合じゃあ、確かにないなあって本気で思ってました。


いや、今でも思っています。
人生って、こんなに迫りくるものだと思わなかった。



だから、みんなのブログでやたらと自分的なことを書いてしまっています。
直面していることに答えが出せない癖に、そこには饒舌になれるわけで、
そこはとても卑怯だなあって思います。

すっげーわがままですが、
それでも今わたしは折れたくなくて、
自分より大きな木があれば、風を除けるように身を寄せるしかないと思っております。

またまた、生々しい話をしてしまいました。







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[ 2008/09/06 00:12 ] practice | TB(0) | CM(8)

まずは整理整頓! 

カテゴリが増殖していた。

まるでうちの押入状態。見て見ぬふりをするうちに、増える増える。


いらないものは捨てる!


blogを引っ越しするときに、
途中で面倒になって半年分くらい切り捨てたのを思い出した。
それくらいでちょうどいいんだって。


よし、もっともっと、
ざっぱざっぱといってやる。

いらないものは捨てる。
駄目なものは諦める。

エレベーターが動き出したら、
押入の中の物も捨ててやろう。

きれいさっぱり、捨てるぞー!!


[ 2008/07/29 23:31 ] practice | TB(0) | CM(9)

書き出し其の三。 

これは、ただいま停滞中の出だし。



 畑にいってくると言って玄関で支度をしているはずの父の気配が、消えた。また発作でも起こしているのではないかと、片づけていた茶碗をお膳に戻して玄関へ行った。
 きちんと地下足袋を履いて、上がりかまちに腰掛けていた。玄関の窓ガラスから差し込む夏の朝の日差しが物差しで引いたように地下足袋の二股になった部分に伸びている。
「どうした」
と聞くと、
「こんな鳥ははじめてじゃないか」
という。あらためて外の音に耳をやると、雀や鶯の合間に調子の違う鳴き声が聞こえた。ホトトギスかと思ったけれど、どうも違う。よくよく息を吸い込んだ後で絞り出したような声で四つ鳴く。
「なんだ」
「わからん。渡り鳥が迷い込んだかな。温くなっとるから、南の方のんが移ってきたかもしれん」
「ふうん」
 父はゆっくり立ち上がり、玄関をあけた。朝日をもろに見てしまう。
「今日は何時だ」
「十二時半」
 網戸だけを閉めて、居間に戻った。NHKのニュースがパレスチナへの砲撃が始まったと報じている。台所に茶碗を持っていくと、ほいほいと言って母親が受け取った。お膳を拭き、テレビを消して本を読み始めた。
 ときおり、さっきの鳥が語尾を上げながら四つ鳴いた。
 この山の朝はカナカナがはじめる。まだ薄暗い、少し冷えるような時間にカナカナは鳴く。一匹が鳴き始めると、それを合図に山中のカナカナが鳴き始める。鳥も動物も、この大合唱で叩き起こされるのだと、わたしはいつも思っている。
 カナカナは蝉のくせに暑いのが苦手なのか、昼間にはさっぱり鳴かない。日が昇る前にぴたりと鳴き止み、日が落ちるとまた鳴き始める。
 小さな時にカナカナの死骸を見つけたことがある。薄い緑色をしたその体は、ほとんど透き通っていた。羽の葉脈のような模様はガラス細工のよう光っていて、わたいはしばらくの間それを光にあてたりして眺めた。カナカナは美しかった。宝物にしようと決めて、そっと両手で包み転ばないように気を付けて帰った。
 クウタに見せてやろうと犬小屋の前で手を開くと、クウタは迷わず食べてしまった。
 シャクッと音がした。
 わたしは怒ったけれど、クウタは意味が分からないのかカナカナのいた手の平にお手をしてきた。愛想はいいが、バカ犬だった。

 まったく、まだ6時半にもならない。年寄りの一日は長すぎる。
 ニイニイ蝉が鳴き始めた。今日も暑くなりそうだった。



どんだけ茶碗片づけるの好きやねん、と。
骨格決めないと、これも没になる可能性大。

[ 2008/06/25 18:30 ] practice | TB(0) | CM(6)

書き出し 其の二。 

これは、某出版社の新人賞に送ったやつ。
一次選考にも通らなかったから、これも没作かあ。



 二〇〇六年一二月三一日午後二時 ハルカとお婆さん

 いきおいよく開けたドアの向こうにいたのは、小さなお婆さんだった。
「こんにちは」
 お婆さんはゆっくりと頭を下げた。きれいな白髪になった婆ちゃんは、どんな訳があってこんな色に染めようと思ったりするんだろう。ハルカは目の前に揺れる紫色のネギぼうずのような頭を見つめながら思った。
 朝からワインを飲み続けていたハルカは何度も鳴るインターホンを無視していたが、あまりのしつこさに昨日の恐怖も忘れてドアを開けていた。
「突然お邪魔してごめんなさいね」
 ビリケンさんのような吊り気味の大きな目は、目尻に深い皺をつくって笑っていた。よく見ると頬にも額にも細かい皺とシミが無数にあり、顎の下にはやわらかそうなたるみがあった。ハルカはこんなに近くで老人を見るのは初めてだった。じっと見ていると屈託のない視線とぶつかって思わず目を反らした。


密かに、いつか書き直そうかという気持ちもあります。
ディテールは大きく変えて。骨格が気に入っているんだなあ。


[ 2008/06/25 18:30 ] practice | TB(0) | CM(0)

書き出し 其の一。 

最近の没作から。



 居間の隣の部屋にある両親の寝室だった六畳間に、母の仏壇がある。押入の上に入る小さな型で、母の実家からもらってきたものだ。仏壇の前に座ると、ベランダからすーっと首筋を伝う汗を冷やすような風が入ってきた。
 母に『おかえり』と言われた気がして、一花は鈴を二度、軽快に鳴らした。
「ただいま」
 母の遺影は変わらず笑っていて、一花もそれに笑いかけた。線香に火を付け、二・三回降って消すと灰箱に刺した。薄紫の煙が両側から引っぱられるように蛇行しながら広がった。久しぶりに嗅ぐ線香の香りに包まれ、鼻孔の奥にもそれが届く。線香の香りがする空気は普段より少しだけ、重い。
「この仏壇も箔がついてきたわよね」
 一花が居間にいるはずの父にそう声を掛けると、お膳を片づけているのかカチャカチャと音を立てながら大きな声が返ってきた。
「そりゃあそうだ、もう十年になる」
 一花はベランダの方へ行って庭を眺めた。通りから入る風が部屋にすいっと吸い込まれたと思うとふうっと溜め息のように勢いよく出ていく。小さなときから変わらない、深い呼吸のような風だった。



この小説の書き出しは、多分20回くらい書き直した。
これは最初の方のやつ。後の、煮詰まったやつのほうが読みづらい。
書き出しで煮詰まるって、よくあるパターン。


[ 2008/06/25 18:30 ] practice | TB(0) | CM(0)

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