poco a poco.

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書き出し 其の二。 

これは、某出版社の新人賞に送ったやつ。
一次選考にも通らなかったから、これも没作かあ。



 二〇〇六年一二月三一日午後二時 ハルカとお婆さん

 いきおいよく開けたドアの向こうにいたのは、小さなお婆さんだった。
「こんにちは」
 お婆さんはゆっくりと頭を下げた。きれいな白髪になった婆ちゃんは、どんな訳があってこんな色に染めようと思ったりするんだろう。ハルカは目の前に揺れる紫色のネギぼうずのような頭を見つめながら思った。
 朝からワインを飲み続けていたハルカは何度も鳴るインターホンを無視していたが、あまりのしつこさに昨日の恐怖も忘れてドアを開けていた。
「突然お邪魔してごめんなさいね」
 ビリケンさんのような吊り気味の大きな目は、目尻に深い皺をつくって笑っていた。よく見ると頬にも額にも細かい皺とシミが無数にあり、顎の下にはやわらかそうなたるみがあった。ハルカはこんなに近くで老人を見るのは初めてだった。じっと見ていると屈託のない視線とぶつかって思わず目を反らした。


密かに、いつか書き直そうかという気持ちもあります。
ディテールは大きく変えて。骨格が気に入っているんだなあ。

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[ 2008/06/25 18:30 ] practice | TB(0) | CM(0)
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