poco a poco.

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

ジレンマの国。 

1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

中学校のとき、ある教師がこれはあなた方の財産だと言いました。
教師の祖母は満州からの引き揚げのとき、船から船に渡された薄いベニヤ板の上から足を踏み外して海に落ちた。家族は祖母を助けることができなかった。
教師はそれが戦争だ、と教えてくれました。

あれから戦争がなかった日などない。その現実を今日見てきました。
世界報道写真展に今年も行ってきました。

イラクは3年前と何も変わっていません。ただ酷くなるだけです。
あのレバノンへの執拗な攻撃から1年が経っていました。

今印象に残っているのはこんな写真です。
煙草を吸っている9歳の売春婦。
黒こげになった赤ん坊。
電柱に括り付けられ、さらし者にされた青年。
難民キャンプで映画を観る子供たちの笑顔。
飲み過ぎて電柱に寄りかかる東京のサラリーマン。

時間が経つとまた変わるのかもしれません。でも子供の笑顔は素晴らしいです。

最後に爆撃後のレバノンを取材した20分ほどのビデオを観ました。
廃墟の中に立てられた赤い看板に「Made in USA」と、書いてありました。

日本は今ジレンマの中にあります。
あってはならないはずの陸海空軍が公然と存在しているどころか、国際協力という名目の下イラクやインド洋に派兵されているのですから、当然です。

憲法と実在がちぐはぐであることから生じるこのジレンマから
逃げ出したいがために憲法改正を訴える政治家さんたち、そうはいきませんよ。

どこの市民であろうと人は戦争放棄を望んでいるし、
どこの国の母親であろうと息子を戦地に行かせたくはない。
そんな当たり前のことが言えないアメリカは、
もっと強烈なジレンマに陥っているでしょう。

日本人はこのジレンマから逃げてはいけないのです。

自衛隊員の演習風景、海外派遣のニュース、各地の米軍基地。
それらを目にする度に、一生このジレンマを意識すればいい。
戦争をしないと誓った国なのに、
兵力を持っているのだということを目の当たりにすればいい。

そのためにできた憲法じゃん。

okinawabeigun


母親は終戦の年、10歳でした。
空襲警報が鳴ると、物干し台に上っていってB29を数えていたそうです。
田舎の漁村だからみんな余程のんびりしていたんでしょう。
ちょっとびっくりしたのですが防空壕もなかったそうです。

母が見たB29はおそらく陥落したフィリピンあたりから飛んできたものかもしれません。小さな漁村の上空を越え、大阪や神戸、東京へ向かっていたのでしょう。

学校には、空襲で両親を亡くし大阪からやって来た姉弟がいて、
村にいたおじいさんが面倒を見ていたそうです。
おじいさんは何かの職人でしたがそれでは食べていけず、
煙突掃除をして食いつないでいました。

お弁当など持って来られるはずもなく、
お昼になると姉弟で外に出て行くのだそうです。
母は祖母にいろんな言い訳をしておにぎりをたくさん作ってもらったそうです。
そんな時代にお米が余るほどあるはずはないし、
あの祖母のことだから、
薄々感づいていて無理をして持たせていたのではないかと思います。

おじいさんは、煙突の掃除中に転落して亡くなったそうです。
姉弟はバラバラになりました。
その女の子から2年前に年賀状が来たそうです。
「会いたいね」
と、書いてはあるけど住所は書いてなかったそうです。

お嬢様育ちだった母から聞く戦争は、そんな感じです。
兄が外国で戦死しているそうなんですが、幼なすぎて実感がなかったみたいです。
スポンサーサイト

[ 2007/08/21 22:42 ] Japan / others | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。